残業ゼロを目指す上で取り入れた残業代フィードバック制度

残業代フィードバック制度は、部門ごとに設定した目標を達成したうえで、残業時間が少なければ少ないほど、褒賞として社員に還元する制度です。
残業ゼロを目指すのはなぜか。それは、仕事だけに時間を取られてほしくないという思いからです。良い仕事をするには、頭と心と身体にしっかりと休息を取り、メリハリをつけることが大切。成長するには、自己啓発をする時間の確保が必要。平日、朝から晩まで仕事だけで終わってしまうと、そういった休息や自己啓発を休日に回さざるを得なくなってしまいます。
プライベートを充実させることは、仕事を充実させることにも繋がるはず。休日は、家族や自分の大切な時間として有意義に過ごして欲しいからこそ、残業は出来る限りするべきでないというのが当社の考え方です。

ですが、生活残業と言われることもあるように残業代を生活資金として必要にしている人がいるのも事実です。そこで、残業しなければ褒賞が貰えるようにすれば、無理な残業はせずに、ワークライフバランスを保ったままで残業ゼロを目指せると考えてこのような制度が生まれました。

また、週に1回はノー残業デーとし、有名無実化しないように残業した場合には、他の制度の権利はく奪をする等全員で残業ゼロに向けて取り組む姿勢を続けています。結果として、制度開始時には20時間/月だった平均残業時間が、直近年度では6時間/月にまで減少しています。

業務効率化のための意識改革はどのように進んだか?

残業ゼロに向けて動き出したメディアネットワーク。社員の意識はどのように変わっていったのでしょうか。

S.M:そうですね、一般的にはそういうイメージがあると思います。

荒木:そうだね。そもそも、自分が若い頃はイメージも何も実際に残業が多かったですし。

S.M:確かに(笑)!世間的にもそういうのに取り組み始めたのは最近な気がします。

S.M:確かにそうかもしれないです。入社した頃なんかは、友人に「クリエイティブなお仕事なのにそんなに残業少ないの?」って驚かれたりしましたね。

荒木:月に6時間ぐらいですかね。営業なので、突発的な仕事や緊急対応などで残業になってしまうこともありますから。計画的な残業はしていないですね。

S.M:私も同じで、定時で帰れる日がほとんどですね。残業を前提にスケジュールを組むことは絶対にありません。

S.M:ノー残業デーは当社もありますよ。週に一日、同じ部門の全員で揃えてノー残業デーを取ることになってます。この日に残業するとデートNIGHTがはく奪されちゃうので、みんなできちんと定時で切り上げるようになりましたね。

荒木:俺は「ノー残業デー警察」を名乗っているんだけど(笑)、定時の1時間前から仕事が問題なく終えられそうか、声をかけるようにしている。

S.M:上司も含めてみんな同じ時間に帰っているから、定時で帰るのは当たり前な感覚です。むしろ上司が率先して帰るし、若手であっても、帰りたいときは遠慮なく帰れる雰囲気があると思いますよ。

荒木:そもそも今は、若手社員にはセキュリティーキーを持たせていないんです。だから物理的にも難しい(笑)。退社時間になると、鍵を持つ上司が「帰るよー!」って、ササっと帰っていくので、事実上残業ができなくなる仕組みですね。

荒木:全くないですね。仕事は成果を出すことが大切であって、残業してる人=頑張って仕事をしている、という風潮は世の中から無くなるべきだと思ってます。うちは残業しない方が評価される文化ですから。


荒木:ですね(笑)。意識改革が一番大きかったなとは思いますけど、業務改善も数年かけて進めてきたのは事実です。

荒木:業務プロセスを全て洗い出して、何の作業に時間がかかっているのかを明らかにしました。そのうえで、プロセスを変えたり、システム化することで効率化を進めていきました。「いつでも」「どこでも」「だれでも」仕事が出来ることを目指しているので。業務標準化といって、ガイドラインやマニュアル化、フォーマット類の整備も進めてきましたね。

S.M:テレワークが制度化されたり、リモート会議が当たり前になったのも大きいかもしれませんね。お客様との会議の内容によっては、現地で打合せをするときと、リモート会議でおこなう時を使い分けてます。移動時間はかなり削減されてるんじゃないですかね。お客様とチャットでやり取りすることも日常です。

荒木:ツールを上手に使い分けているのは、ITに強い企業ならではかもしれないね。

S.M:それはありませんね。私たちは部門の独自ルールにしているんですが、外部にメールを送るときには必ず部門のメーリングリストを宛先に含めるようにしています。なので、自宅でメールを送っているとみんなにバレます(笑)。

荒木:リスク分散ですね。予定休が取りやすかったり、デートNIGHTで早上がりをする日もあるので。体調不良などで突発的に休んでしまっても、メーリングリストが宛先に入っているから、他の部員がフォローすることができる。結果的にこれも業務の効率化になって、残業しない文化につながってるんじゃないかと思いますね。

S.M:18時過ぎになると、会社はだいぶ閑散としますね。時差出勤があるので、早ければ17時くらいに帰りはじめて、遅くても19時にはオフィスはほぼ空っぽです(笑)。

登場人物プロフィール

荒木 智宏

広告・プロモーション事業 ソリューション営業職

荒木 智宏

■入社年月
 2001年4月、2019年5月
 (カムバック採用)
■プライベートの近況
 サウナにはまってます
■最近の仕事で嬉しかったこと
 10月締めで今年度の売り上げ粗利ともに達成したこと

S.M

広告・プロモーション事業 ソリューション営業職

S.M

■入社年月
 2021年4月
■プライベートの近況
 有給をとって母とベトナムに行ってきました!
■最近の仕事で嬉しかったこと
 出張で沖縄に行けたこと

中小企業は、大手企業とは異なる独自の特長を持つ一方で、少なからず倒産や給与が少ないなどの不安がついてまわることがあります。
まずは転職経験を持つ花岡さん(入社3年目)の視点から、大手と中小の違いについてお話しを伺いました。

新卒1年目での転職体験

花岡:そうなんです。新卒で入社した会社は大手企業だったんですが、10ヶ月での早期退職をして当社に入社しました。

花岡:入社する会社をネームバリューで選んでしまって、入社したら会社文化に合わなかったんですよね…。

就活生の時には若いうちにスキルや経験を身につけたいと思っていたこともあって、すごく素敵な環境に見えたんですよね。大手だったこともあり、福利厚生や安定性があって成長出来ると思って入社したんですけど、やりたいと思ったことを言っても承認に時間がかかってしまったり、色んなことがガチガチに決まっていて先輩や上司もそんな組織のしがらみに苦しんでいたんです。傍から見ていても、全然幸せそうじゃなかったんですよね。私も一年目にしてそんな環境で仕事をすることが辛くなってきて、これはまずいなと。

花岡:そうですね。自分のやりたい仕事が少しクリアに見えてきたこともあって、大手中小問わず、色んな企業を見ていました。最終的には当社に決めたんですが、選考の中で会社のことが良く分かったので、この会社も早期離職になってしまうんじゃ…という不安はなかったですね。もちろん大手から中小企業への転職ということで、親には安定性を心配されることはありましたけど、フジテレビグループのバックグラウンドがあったり、福利厚生面のこと等もしっかり話をして理解を得られたので、安心して入社できました。

花岡:大手企業はネームバリューもあるし、安定性が高いのは魅力でしたね。親も知っている企業なので安心していましたし、大手というだけで得られる安心感もあったと思います。同期も多かったので、仕事上の悩みや職場の人間関係で困ったときに相談し合える人が多いのもメリットですね。マニュアルや研修体制が整備されていて、仕事のやり方が詳細に決められているので、新人でも迷わないということはありました。

花岡:社長や役員との距離が近くてびっくりました(笑)。前職では社長の顔すら見たことなかったのに、オフィスエリアで一緒に仕事をしていて、新入社員と隣同士で働いているんです。一緒にランチに行くこともあったりして。その話を前職の同期にしたらびっくりされました!ランチは、仕事の話だけではなく色々な話が出来るので楽しいですね。私のような若手とも距離が近いからこそ、考えやビジョンを直接お聞きすることが出来たり、自分の意見を直接伝えられる関係性なので、前の会社の時のようにやりたいことがあっても伝わっていかない…みたいなもどかしさがないのも嬉しいです。自分が会社の一員であることを実感できますね。

花岡:はい。正直、新卒の時は大手企業しか考えてなくて、中小企業は不安定なんだろうなと漠然と感じていました。

花岡:私というよりかは、親が特に心配していましたね。でも、当社は黒字経営で安定しているし、福利厚生や手当も充実しているし、働き方も柔軟だし。それに何よりも、社員同士の仲が良くて助け合っている雰囲気があって、すごく居心地が良いって話をしていたら、親も安心したみたいで今では応援してくれています。

花岡:「自分らしく働ける」ですね。自分のやりたいことや得意なことを活かせるし、自分の意見やアイデアを出せるし、自分のペースで働ける、今は毎日の仕事が楽しくてしょうがないです。転職して良かったと心から思いますね。

続いては、月岡社長にインタビュー。中小企業の現実や課題、将来の展望について、どのように取り組んでいるのかを伺いました。

社員との信頼関係をつくる、
メディアネットワークが示す安心できる働き方への取り組み

月岡:はい。有難いことにこれまでリーマンショックや東日本大震災、コロナ禍といったさまざまな国難がありましたが、僕らは赤字転落することなく経営を続けてくることができました。

月岡:もちろん、これまで一緒に働いてきてくれた社員の頑張りのおかげというのは言うまでもありません。僕らは中小企業ではあるけれど、フジミックをはじめとした大手顧客を抱えている強みもあります。それに3事業展開をしているので、事業のリスク分散が出来ていたのは大きいですね。世の中の変化にあわせて迅速かつ柔軟に体制を変更して、新しいことへのチャレンジも続けることで乗り越えられたのかなと。

月岡:僕が事業承継をした2011年は借り入れも多く、正直盤石ではなかったんです。社長としてのまず第一歩は財務体質の改善だなと思って、財務の強化に取り組みました。今では借り入れも返済し、無借金経営を続けています。

月岡:外部機関である帝国データバンクと東京商工リサーチからも、安定性を評価してもらっています。評価機関からの高い信頼は、お客様やパートナー企業に対しても安心感になりますよね。

月岡:社員が安心して働ける会社をつくる、というのが一番です。事業承継をした当時は、安心して生活の保障を社員にしてあげられなかった。特に2011年だったこともあって、僕は天災に対する備えは人一倍意識しているかもしれません。経済的、将来的な不安を払拭しないと雇用の継続や採用はできないですからね。

月岡:例えば、当社では不測の事態により万が一会社が無稼働になったとしても、社員に生活給を3年間は支払っていけるだけの預貯金を確保するということを目標にしていて、目標額まであとわずかのところです。給与のベースアップやインフレ手当など、社員の満足度向上にも力を入れており、仕事へのモチベーションを高める努力は惜しまないよう心がけていますね。

月岡:東日本大震災と同じくらい大きな転換点はコロナ禍でしたね。社員の安全を確保しつつ、仕事を止めないための環境整備も一気に進みました。これまでも取り組んでいた業務に使用するノートPCやスマートフォンの貸与に加え、全社員にモバイルモニターを配布。在宅勤務も長期化しましたから。社員が自宅で仕事をしやすいように環境を整備する補助やテレワークを制度化したり、柔軟な働き方の導入もその一環です。

月岡:予測が難しい時代なので、リスク対策は慎重に取り組んでいますね。社員一人ひとりや家族の不測の事態への対応として、入社3年目以降の社員は養老保険に加入しています。何事もなく働き続けられるなら、それは退職金として支給するための原資にもなっています。地震や火災、サイバーリスクなどに備えての保険加入や、中小企業倒産防止共済の積み立ても行っており、リスク対策は意識しています。社員の安全対策という点では、本社に災害時の備蓄や救急品を用意しています。

月岡:会社の基盤を固めることは非常に重要ですが、それだけでは話になりません。一緒に働いてもらう仲間がいなければ、会社の成長はありませんから。だからこそ、財務の安定性を確保しつつ、社員にプラスαを提供し、成長に向けてサポートすることを大切に考えています。

でも正直に言うと、退職してしまう社員もいます。もちろん一緒に頑張って働いてきた仲間なので残念ですが、辞めた人は笑顔で送り出しながら、違う環境でも笑顔で成功する姿を見たいとも思っています。残っている社員には、俺もあの時辞めとけばよかったって思わせたくありません。辞めていった社員に「辞めなければよかった」と思ってもらえるように、共に成長し、成功する環境を提供したいと思っています。そういって実際に戻ってきてくれた社員もいますしね。

登場社員プロフィール

月岡 祐二

代表取締役社長

月岡 祐二

■入社年月
 2002年11月
■プライベートの近況
 疎遠だった高校時代の仲良かった友人と定期的に会うようになった
■最近の仕事で嬉しかったこと
 はにかんだ笑顔と共に受注報告を受けたこと

花岡 みなみ

コーポレート事業 総務職(採用担当)

花岡 みなみ

■入社年月
 2022年1月
■プライベートの近況
 所属している社会人吹奏楽サークルの演奏会に向けて、楽器の練習を頑張っています♩
■最近の仕事で嬉しかったこと
 内定式にて、久しぶりに内定者と対面でお話しすることができたこと

わたしたちは「会って納得する採用」を大切にしています!
当社に興味を持っていただけたら、
ぜひ一度当社の説明会にお越しください。
    みなさんにお会いできることを楽しみにしています。    
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