メディアネットワークの研修制度【若手編】

若手が多く活躍するメディアネットワークには、職務や立場に応じて成長を支える研修制度が整っています。社員たちは、これらの研修制度をどのように活用しているのでしょうか。お話を伺いました。
(取材・文 香西 伸子)

この記事のポイント この記事のポイント
  • 20代の社員の働き方がわかります。
  • 成長の壁や迷いから、どう自分の軸を見つけているのかにも注目。
  • 社内の人間関係や雰囲気も感じてください。

コミュニケーション力を育てる「若手エンジニア研修」

登場してくれた人

コーポレート事業 総務職(採用担当)
高野 愛子さん

システム関連事業 ITエンジニア職
M.Aさん(2023年4月入社)

――「若手エンジニア研修」は2024年6月に始まったそうですね。どんな研修ですか?

高野

客先常駐のエンジニアは、新人研修を終えると、その後は常駐先で経験を積んで成長していきます。一方で、マナーやコミュニケーション力など、メディアネットワークが大切にしている“マインド”の部分まで現場に任せ切っていいのかな?という想いがゆうじさんにあったんです。そこで、「本社が責任を持って育てよう」と、研修を立ち上げました。

――M.Aさんには、出向先でのコミュニケーションに不安はありましたか?

M.A

報連相(ほうれんそう/報告、連絡、相談)などのコミュニケーションの大切さは新人研修で学びましたが、常駐先でもちゃんとできているかは不安でした。まわりの方も遠慮しているのか、特に注意されないのでよくわからなくて。

――でも、M.Aさんはコミュニケーションが苦手そうには見えませんよ。

M.A

まわりにもよくそう言われますが(笑)、実は自信はありません。本社の人は聞き上手なので私もつられて話しやすいのですが、常駐先はエンジニア中心の環境です。専門知識や技術が優先され、ずっと仕事に集中しているので、対話や雑談が頻繁にある環境ではないんです。

――確かに、エンジニアはPCに向かって黙々と働いているイメージがありますね。

M.A

技術面は周囲に助けてもらいながら順調に成長できましたが、コミュニケーションに悩む時期が1年ほど続きました。在宅のスタッフも多かったので、話す相手が限られていたことも大きかったです。客先常駐で一番苦労する点はそこでしたね。

高野

当社はコミュニケーションを大切にする会社なので、本社と現場のギャップが大きいんです。M.Aさんが悩んでいるのは感じていて、本社に戻った際には私や石戸さんが1対1でよく相談に乗っていました。そんな状況の中でエンジニア研修が始まったんです。

――特に印象に残っている研修はありますか?

M.A

色々あるんですけど、中でも忘れられないのは、「相互理解を深める」というテーマで、自分が仕事で大切にしている価値観を発表したことです。驚いたのは、全員バラバラだったこと。同じ会社、同じエンジニアという狭いコミュニティなのに、みんなのことを全然知らなかったんだとびっくりしました。私は「熱意」や「挑戦」といった熱い系(笑)、他の人は「品質」とか「スピード」とか。でも「楽しさ」は全員一致していて、そこがメディアネットワークらしさだね、と盛り上がりました。

高野

相互理解って世の中的にもよく使われるワードですが、相手の価値観や考えを知るだけではなく、「なぜこの人はこう思うのか」まで想像することが大切です。そのためにはどんな話をすればいいか、といった実践的な話もしました。

M.A

研修で学んだことを実践すると、職場の雰囲気が変わりました。女性の方が多い職場で、それまではなんとなく関係性が希薄だったんです。でも共通点を見つけて話しかけるようにしたら、一気に仲良くなり、女子会まで開いてくれました(笑)。

――関係がよくなると、仕事もやりやすくなりますね。

M.A

はい。ちょっとしたことでも聞きやすくなりました。また職場の空気が和らいで、上の人たちも気軽に話しかけてくれるようになって、いい関係が広がってきたと感じています。

――最後に、お互いへの期待や意気込みを聞かせてください。

高野

この研修は、ヒューマンスキルを身に付け、現場で必要とされる人材になることを目的に始まった研修です。どれだけ優れたテクニカルスキルを持っていたとしても、それを活かすも殺すもヒューマンスキル次第だと思います。そういう気付きを少しずつ得てくれたかな。本社の私たちが見えないところでも、「メディアネットワークの人間」として活躍してほしいと期待しています。

M.A

私は、なんでもがんばりすぎちゃうタイプ。だから失敗したとき、立ち直るまでに時間がかかります。もっと楽に考えれば、失敗してもまた挑戦すればいいやって思えるんだけど。もっと肩の力を抜いて挑戦できるようになりたいです。

高野

M.Aさんは意欲が高すぎて、猪突猛進型(笑)。120%ぐらいのパワーで突っ走るところがあるよね。少し視野が広がれば、見える世界が変わると思う。

M.A

そこだ、私が頑張るところは(笑)。

――研修だけじゃなくて、カウンセリング的な役目もあるんですね。

M.A

本当に、全部わかってくれているカウンセラーみたいです(笑)。安心できる場所があるのは心強いです。

――充実した研修の雰囲気が伝わってきました。メディアネットワークには技術力もコミュニケーション力も両方伸ばせる環境があるんですね。ありがとうございました。

エンジニアからステップアップ!「ディレクター研修」

登場してくれた人

システム関連事業 部門長
石戸謙次さん(1999年4月入社)

システム関連事業 IT企画職
R.Sさん(2022年4月入社)

――R.Sさんは、ディレクター職に就いて4年目だそうですね。ディレクターならではの難しさを感じていますか?

R.S

ディレクターは、クオリティ管理だけではなく、納期やコスト管理の責任も生まれます。僕は最初、コスト感覚が全然なくて苦労しました。仕事にどれだけの原価がかかっているか意識したことがなかったんです。

石戸

ディレクターは、お客様の課題に対して効果的なコミュニケーション戦略を考え、外部の制作会社(パートナー)と連携して提案を行う役目を担っています。エンジニアのときは制作のクオリティ向上に集中できますが、ディレクターになると、お客様とのやりとりも増えます。特にコスト管理は、お客さまにとって重要な部分ですね。

――石戸さんが「ディレクター研修」を始められたきっかけを教えてください。

石戸

ディレクターはプロジェクトを動かす醍醐味がある一方、ある程度の経験がないと難しい仕事も多いんです。コスト管理もその一つ。挫折してしまう人や、「エンジニアのままでいいや」と思う若手もいて、なにか支援ができないかと、2024年4月にスタートしました。ディレクターの基礎を学ぶだけでなく、メディアネットワークならではの付加価値も伝える場になっています。

R.S

参加は自主性に任せられています。僕は「いいチャンスだ」と思って参加しました。

――R.Sさんはすでに去年1年間受けられたそうですね。変化はありましたか?

R.S

まだディレクターになる前のアシスタントの立場で受けられたのは有意義でした。ディレクターとして目指す目標がはっきりしたし、成長のスピードも上がったと感じています。苦手だった見積もりも、資料やシミュレーションで学ぶ機会をもらえ、コスト感覚が少しずつ身についてきました。

石戸

見積もりが甘いとお客さまにも迷惑がかかるからね。他社事例ですが、費用が合わずに訴訟に発展した例もあるので、侮れないんです。

――研修では広告・プロモーション事業など他部署の社員と一緒に学ぶそうですね。

R.S

仕事も年齢も異なる人と一緒にディレクターを目指す経験は刺激になりました。メンバーとは元々仲がいいんですが、長時間仕事の話をすることで、業務に対していろんな視点を得られたと思います。

――クライアントやパートナー企業との関係性にも変化はありましたか?

R.S

コミュニケーション量は圧倒的に増えました。「ここは確認しておこう」と細かい点に気付けるようになり、「お客さまからはこう言われたけど、このやり方で本当に大丈夫なのか」と一呼吸置くようにもなりました。仕事のスピードもクオリティも上がったと感じます。

石戸

研修ではディレクターの面白さを言語化しているので、仕事の魅力を実感してもらえているのは嬉しいですね。

R.S

責任は重くなりましたが、「自分が会社の幹になっている」という感覚が生まれました。まだまだ勉強は続いていますが、続けていればきっと面白さもわかってくるはず。

――最後に、お互いに期待していることを聞かせてください。

R.S

毎回充実した資料を用意して、力の入った研修をしていただいて感謝しています。頑張ってインプットしていきますので・・・どうぞお手柔らかにお願いします(笑)。

石戸

研修中に「秘密兵器や攻略法はないですか?」と聞かれるんですよね(笑)。ディレクターは1日にしてならず、地道に頑張ってくださいね(笑)。

――エンジニアからディレクターへと挑戦するR.Sさんの姿は、就活生にとって未来の自分を重ねられるヒントになりますね。ありがとうございました。

次世代リーダーを育てる「サテライト研修」

登場してくれた人

システム関連事業 ソリューション営業職
H.Wさん(2021年4月入社)

――営業職5年目(2025年取材当時)として活躍しているH.Wさんですが、いまどんな課題を感じていますか?

H.W

キャリアマップ上では、そろそろ自主提案案件の獲得が求められる時期です。いまお付き合いのあるお客様の新たなニーズを掘り起こし、「自分から提案できる営業」として期待されています。提案を受け入れていただけるかどうかは、お客様をどれだけ理解できているか、そして頼りにされているかが重要です。一方、社内ではチームをまとめるリーダー的な役割も求められています。

――役割も責任も増えますね。H.Wさんが現在受けられている「サテライト研修」は、どんな研修なのでしょうか?

H.W

仕事上の課題や、どんなふうに成長したいか、周囲から何を期待されているのかを照らし合わせて、今の自分に足りないものに取り組みます。2~5名の少人数チームで学ぶのも特徴です。専門のコンサルタントによる研修で、フレームワークや考え方は専門家の目線でアドバイスがあり、定期的にコーチングも受けています。一方的な講義ではなく自分たちで課題を考えて動く実践型です。一流の知識を学ぶことができる貴重な学びの機会だと思います。

――いまは、どんな課題に取り組んでいますか?

H.W

チームのキャリアプランに合わせて「自主提案への苦手意識の払拭」をテーマにしています。お客様との積極的な関係づくりに少し苦手意識があったので、それを乗り越えたいと思いました。また僕は人に任せることが苦手で、周りを巻き込むタイプではないので、研修を通じてこの意識も克服したいです。どちらもコミュニケーションがカギですね。もちろん営業としてのスキル習得も大事な課題です。

――これまでも2年にわたって研修を受けられているそうですが、成長につれて、課題は変わりましたか?

H.W

最初の研修はちょうど入社3年目の年に受けました。社内外の人を巻き込む力をつけることと、顧客接点を作り続けることが課題で、人間関係やコミュニケーションの基礎を学びました。2年目は営業職の事業理解度を深めるというテーマに取り組み、営業におけるコミュニケーション力も磨かれました。2年間の経験で得るものは本当に多かったです。

――研修を通じて、仕事への向き合い方も変わりましたか?

H.W

コミュニケーションの大切さを実感し、実践に移せたことで、お客様からも「あなたにお願いしたい」と言っていただく機会が増えました。またチームで進めた経験も大きいです。リーダーとして、メンバー全員が気持ち良く動き、自由に意見を交わせる関係を目指しました。研修を通して、会社の掲げるコミュニケーションや経営理念に対して、仲間がどう考えているのかを知ることができたことも貴重でした。

――最後に、今後の目標を教えてください。

H.W

サテライト研修を通して、さらにスキルアップし続けたいです。期待されている役割をしっかり果たし、安心してもらえるような人間になりたい。お客様からも社内からも、僕に相談すればうまくすすめてくれると安心してもらえるような存在になりたいですね。長い目で、今後のメディアネットワークに貢献し続けられることが目標です。

――入社して3年ほど経つと、新たな悩みが増える一方、仕事の面白さも深まります。H.Wさんの研修への向き合い方を通じて、みなさんも少し先の自分の成長をイメージできたのではないでしょうか。

登場社員プロフィール

高野 愛子

コーポレート事業 総務職(採用担当)

高野 愛子

■入社年月
 2015年4月
■プライベートの近況
 子供がポケモンにはまり、ポケモンのイベント三昧な夏を過ごしました!
■最近の仕事で嬉しかったこと
 「お話出来て良かった」「相談して良かった」と言って頂けること。

M.A

システム関連事業 ITエンジニア職

M.A

■入社年月
 2023年4月
■プライベートの近況
 いろんな県に出かけています!姉の引っ越しで大阪に行ったり、長野に川下りしに行ったり、近々沖縄にも行く予定です!
■最近の仕事で嬉しかったこと
 私が初めて参加した大きなプロジェクトである「津波予報をテレビに表示するためのシステム」のリリースが近づいていて、画材のチェックに携わったり、顧客との打ち合わせにも同席出来ていることがうれしいです。

石戸 謙次

システム関連事業 IT企画職

石戸 謙次

■入社年月
 1999年4月
■プライベートの近況
 畑で雑草と格闘しています。
■最近の仕事で嬉しかったこと
 Kintoneを使った実績や、AWS Lambda や AWS Amplify などのサーバーレス機能を使った実績が新しくできたこと。

R.S

システム関連事業 IT企画職

R.S

■入社年月
 2022年4月
■プライベートの近況
 動画配信サービスのサブスクに入会してたくさん映画を見てます。
■最近の仕事で嬉しかったこと
 自分で設計し、制作したシステムを喜んでいただけたこと。

H.W

広告・プロモーション事業 ソリューション営業職

H.W

■入社年月
 2021年4月
■プライベートの近況
 友人と一緒にキャンプに行ってきました!
■最近の仕事で嬉しかったこと
 コンペ形式の案件を受注できたことです。

わたしたちは「会って納得する採用」を大切にしています!
当社に興味を持っていただけたら、
ぜひ一度当社の説明会にお越しください。
    みなさんにお会いできることを楽しみにしています。    
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