【残業代フィードバック制度】中小企業は残業しまくりって本当ですか? 【残業代フィードバック制度】中小企業は残業しまくりって本当ですか?

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中小企業に限った話ではないかもしれませんが、日本企業は長時間残業が当たり前というイメージがある方も多いのではないでしょうか。しかし、昨今ではワークライフバランスを重視した働き方を推奨する企業も増えています。
そんなのは大手だけなんじゃ…?と疑うかもしれませんが、中小でもその取り組みは促進中!
当社も、残業ゼロを目指して努力しています。(取材・文 竹治 昭宏)

この記事のポイント

  1. 残業代フィードバック制度は、残業をしないで結果を出した人が評価され褒賞として還元される制度です。
  2. ノー残業デーやデートNIGHT制度も活用し、19時にはオフィスが空っぽになることも多いです。
  3. 意識改革と業務効率化を両輪で進めることで、残業ゼロに向けて確実に歩みを進めています。

残業ゼロを目指す上で取り入れた残業代フィードバック制度

残業代フィードバック制度は、部門ごとに設定した目標を達成したうえで、残業時間が少なければ少ないほど、褒賞として社員に還元する制度です。

残業ゼロを目指すのはなぜか。それは、仕事だけに時間を取られてほしくないという思いからです。良い仕事をするには、頭と心と身体にしっかりと休息を取り、メリハリをつけることが大切。成長するには、自己啓発をする時間の確保が必要。平日、朝から晩まで仕事だけで終わってしまうと、そういった休息や自己啓発を休日に回さざるを得なくなってしまいます。

プライベートを充実させることは、仕事を充実させることにも繋がるはず。休日は、家族や自分の大切な時間として有意義に過ごして欲しいからこそ、残業は出来る限りするべきでないというのが当社の考え方です。

ですが、生活残業と言われることもあるように残業代を生活資金として必要にしている人がいることも事実です。そこで、残業しなければ褒賞が貰えるようにすれば、無理な残業をすることなく、ワークライフバランスを保ったままで残業ゼロを目指せると考え、このような制度が生まれました。

また、週に1回はノー残業デーを設定し、有名無実化しないよう、もしノー残業デーに残業してしまった場合には他の制度の取得権利をはく奪する等、社員全員で残業ゼロに向けて取り組む姿勢を続けています。結果として、制度開始時には20時間/月だった平均残業時間が、2025年度の本社勤務社員の残業時間は2時間/月にまで減少しています。2026年度からは残業代フィードバック制度の対象を客先常駐のエンジニア職にも拡大しました。客先での勤務という形態ですが、自身の担当業務を効率化して本社勤務の社員と同じように残業ゼロを目指していきます。

制度を作っても、具体的な取り組みがなくては残業は無くなりません。当社では2025年度から全社に生成AI(Gemini)を導入し、AIを活用した業務効率化を進めました。2026年度にはAI活用の専門部署も立ち上げたので、より一層全社の業務プロセスの改善を進めていきます。業務効率化への投資は、これからも最重要課題だと考えています。

メディアネットワークの生成AI活用事情

業務効率化のための意識改革はどのように進んだか?

残業ゼロに向けて動き出したメディアネットワーク。社員の意識はどのように変わっていったのでしょうか。

――中小企業って残業が多いイメージがありませんでしたか?

M.K:
そうですね、一般的にはそういうイメージがあると思います。

荒木:
そうだね。そもそも、自分が若い頃はイメージも何も実際に残業が多かったですし。

M.K:
確かに(笑)!世間的にもそういうのに取り組み始めたのは最近な気がします。

――お二人とも広告とITという一般的に残業が多い印象のある業界ですが、その点はいかがですか。

M.K:
確かにそうかもしれないです。入社した頃なんかは、友人に「クリエイティブなお仕事なのにそんなに残業少ないの?」って驚かれたりしましたね。

――お二人は実際、どれくらい残業されているんですか?

荒木:
私はほとんどゼロに近いです。管理職でもあり、営業なので、突発的な仕事や緊急対応などで残業になってしまうこともありますが、計画的な残業はしていないですね。

M.K:
私も同じで、定時で帰れる日がほとんどですね。残業を前提にスケジュールを組むことは絶対にありません。

――ノー残業デーの取り組みも一般的には良く聞きますよね。

M.K:
ノー残業デーは当社にもあります。週に1回、部門ごとにノー残業デーを設けることになってます。この日に残業すると翌月のデートNIGHT取得権利がはく奪されてしまうので、みんなできちんと定時で切り上げるようになりましたね。

荒木:
俺は「ノー残業デー警察」を名乗っているんだけど(笑)、定時の1時間前から仕事が問題なく終えられそうか、声をかけるようにしている。

――ノー残業デーというルールを設けることで、残業しない文化が定着したんですね。上司がいても定時で帰りやすい環境ですか?

M.K:
上司も含めてみんな同じ時間に帰っているから、定時で帰るのは当たり前な感覚です。むしろ上司が率先して帰るし、若手であっても、帰りたいときは遠慮なく帰れる雰囲気があると思いますよ。

荒木:
そもそも今は、若手社員にはセキュリティーキーを持たせていないんです。だから物理的にも遅くまで会社に残るのは難しい環境になっています。退社時間になると、鍵を持つ上司が「帰るよー!」って帰り支度をするので、事実上残業ができなくなる仕組みですね。

――残業しないことへの抵抗感はないんですか?

荒木:
全くないですね。仕事は成果を出すことが大切であって、残業してる人=頑張って仕事をしている、という風潮は世の中から無くなるべきだと思ってます。うちは残業しない方が評価される文化ですから。

――よくわかりました。とはいえ、気合いだけでは残業は減りませんよね。業務改善も進めているのでしょうか?

荒木:
その通りです。意識改革が一番大きかったとは思いますが、業務改善を数年かけて進めてきた結果でもあります。

――どういった取り組みを?

荒木:
業務プロセスを全て洗い出して、何の作業に時間がかかっているのかを明らかにしました。そのうえで、プロセスを変えたり、システム化することで効率化を進めていきました。「いつでも、どこでも、だれでも」仕事が出来ることを目指しているので。業務標準化といって、ガイドラインやマニュアル化、フォーマット類の整備も進めてきましたね。

M.K:
テレワークが制度化されたり、リモート会議が当たり前になったのも大きいかもしれませんね。お客様との会議の内容によっては、現地で打合せをするときと、リモートで会議をおこなう時とで使い分けています。移動時間はかなり削減されているんじゃないですかね。お客様とチャットでやり取りすることも日常です。

荒木:
2025年度からは生成AIも導入して、考える仕事や資料作成といった時間が大幅に削減できましたね。ツールを上手に使い分けているのは、ITに強い企業ならではかもしれないね。

――制度だけでなく働く環境も大切ですね。ちなみに自宅に持ち帰って仕事をすることは?

M.K:
それはありませんね。私たちは部門の独自ルールにしているんですが、外部にメールを送るときには必ず部門のメーリングリストを宛先に含めるようにしています。なので、自宅でメールを送っているとみんなにバレます(笑)。

――そうなんですか。宛先に含めるのは何のために?

荒木:
リスク分散ですね。予定休が取りやすかったり、デートNIGHTで早上がりをする日もあるので。体調不良などで突発的に休んでしまっても、メーリングリストが宛先に入っているから、他の部員がフォローすることができる。結果的にこれも業務の効率化になって、残業しない文化につながってるんじゃないかと思いますね。

――貴重なお話をありがとうございました!

残業代フィードバック制度の導入や、効率的な業務の進行によって、残業時間を減らす取り組みが功を奏していることがわかりました。ワークライフバランスを大切にしながら、仕事の効率を向上させるための新しい文化が育まれているようです。

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