社内のみんなに「ありがとう」の気持ちを持てる制度って?
会社は仕事をする場ですが、仕事だけやっていれば何でもいいわけではないですよね。
社員同士、お互いを尊重し合って良い人間関係をはぐくむことが気持ちよく働ける環境にも繋がる。
そんな、社員同士の相手を思う気持ちを醸成したいと思って始まった制度のご紹介です。
(取材・文 竹治 昭宏)

- 些細な行動や言葉に光を当て、社員同士の感謝の気持ちを共有する場をつくる
- 異なる部署や立場の社員からの声が制度の魅力を明らかに!
- 賞金や特典が仕事へのモチベーションや社員の満足度向上に貢献している
褒め合う文化を醸成する制度とは
人間関係を築く上では、思いやりというのは大切な要素ですよね。「気配り」「目配り」「心配り」に対して気づけるようになっていくこと。そして、やってもらって当たり前ではなく、自分もそういう気遣いが出来る人間になっていくことは、良い人間関係を築くことに繋がると私たちは考えています。
だけど、そういう気遣いは些細だからこそ表立った評価がされにくいポイントだとも感じていました。そこで、2021年に「MNWK(メディアネットワーク)版アカデミー賞」を作って、そういった些細なことでもお互いに褒め合うことが大切だと考え、文化にしようと取り組んでいます。
今年で4年目となるこの制度ですが、制度の運営は社員のみで行っているのも特徴です。
社員がお互いの「素敵!」と思うポイントを見つけたらそれぞれ投票し、その中から月間MVPを選びます。今年は2チームに分けてそれぞれから月間MVPを選出するのですが、この選出委員も社員が担当。仲間同士で褒め合うことを文化にしていくため、あえて役員は関与せずに実施しています。
そして、年度末にはこの月間MVPの中から各チームの年間MVPを投票により選出、そして、更にその中から「アカデミー賞」受賞者が1名選ばれるようになっています。当社の3回目の賞与支給日に受賞者が発表される一大イベントとなっています。
受賞者には賞金や景品があるので、頑張ろうと思うきっかけにもなっています。
表彰される内容は本当に些細なことでもOK。例えば、加湿器の水補充をしてくれたとか、体調が悪い時に声をかけて心配してくれたとか、ゴミ捨てをいつも率先してやってくれる等々。一つ一つは些細なことかもしれませんが誰も気づいてないけどやっていた行動を誰かが気づいて褒めてくれる。それだけで褒められたら嬉しいし、続けようと思う心に繋がっています。そうやって、自分の業務範囲だけにとらわれずに、周囲を見られる視野の広さも身に付けて欲しいと思っています。

社員の声から見る、
MNWK版アカデミー賞の魅力
日々の些細な互いを思いやった行動が、社員同士の絆を深め、お互いを尊重し合うことに繋がるMNWK版アカデミー賞。そんなMNWK版アカデミー賞について、昨年度アカデミー賞受賞者の花岡さん、年間MVP受賞者のH.Tさん、投票者として高野さんとT.Kさんからその魅力を伺いたいと思います。
――今日は【MNWK版アカデミー賞】についてお伺い出来ればと思います。この制度についての印象を教えてください。

面白い制度ですよね。本当に些細なことを褒めてもらえるのでびっくりしました。ネットワークニュース(社内報)に受賞理由が記載されるんですけど、受賞しなかった時でも投票があれば理由を教えてくださるのでそれがすごく嬉しいんですよね。

僕は客先に常駐していることもあって、ほかの社員の方と接する機会はやっぱり少ないので普段の振舞いを褒めてもらえるのは嬉しいですね。業務の成果は伝えづらいですけど、イベントだったりに参加するのが好きなこともあって、そういう所での振舞いを見てもらえるのは有難いです。この制度のおかげで、他部署の人の活躍を知ることもできますしね。
――投票ってどのようにやっているんですか?

「素敵!」と思った行動があれば、同僚の名前と理由を投票フォームに記入するだけです。めちゃめちゃ簡単で手軽ですね。

社員同士っていうのがいいですね。仕事の評価ではないし、共有スペースを掃除したとか、挨拶ができるとか、もっと基本的なことでOKだから入社してすぐの新人にもチャンスがあるし。

そうですね。新人の子達って何か貢献しなきゃと思っていても、業務だとすぐには難しいですからね。この制度はちょっとしたことでいいんだよって伝えているのもあって、些細なことでも率先して動いてくれたりするきっかけになったと思います。自己肯定感も上がりますよね。逆に私は、他の人の良いところを見つけて投票することで、自分も見習わなきゃって思いますね。

これまでだったら見逃しちゃうかもしれないことでも、制度ができてから「やらなくちゃ!」って、意識が働くことも増えたかな。とはいえ、気づいたけど若手の子に譲ろうかなと思ってそっとしておくこともあるんですけど…。

それはやったら良いのに(笑)。でも、自分の行動が社員に見られていて、社員が感謝してくれているのが分かっていると励みになるよね。だから、社員のちょっとしたことでも投票しようと思うかな。

普段会社にいないからといって、「あの人は会社のことに無関心なのかな?」とは思われたくないんですよね。だから、この制度が始まるまではあまり気にしていなかったことも、始まってからは気にするようになりました。困っている人がいたら助けようかなとか、行動意識やものごとの見方は本当に変わりましたね。

H.Tさんは本当に色々やって下さるなって感謝してます。選ばれた人の個性を発見するのも面白いですよね。自分には見えてなかったけど、この子は準備やフォローを大事にする人だって思ったり、あの人はアイデアマンなんだなって感じたり。表彰される内容も様々で、面白いです。
――2022年度は花岡さんがアカデミー賞を受賞されたとお聞きしました。

はい!有難いことに、アカデミー賞に選ばれて、賞金をいただきました。


いいね!何に使ったの?

弟がちょうど大学に入ったので、家族と一緒にお祝いするのに使いました。
――弟さんも嬉しかったでしょうね。選ばれたときはどう思いましたか。

「えっ、本当に私!?」って感じでしたね。月間MVPには選ばれていたので年間MVPはもしかしたら…て思ってたところもあったんですけど(笑)。まさか自分がアカデミー賞を受賞するとは思わなかったです。総務って数字で評価されづらい仕事でもある分、社員からこういう形で自分の行動に対して感謝や褒めてもらえたことは、業務をする上での自信につながりました。

今年からは賞金じゃなくて賞品になるんだよね。自分が選ばれたわけじゃないけど、何が貰えるのか今からワクワクしてる。

花岡さんは去年受賞したからこそ、今年は期待値上がるよね。

そうなんですよ~!やらなくなったと思われたくないので、日々周りを見て行動するようにしています。仕事をしながら、常に周りに気を配れるようになるのが理想ですね。

確かに行動することが一番!こんな些細なことに会社が賞品を用意してくれるって凄いなって思うし、そのためにやろうって思います。

私も同感! 総務の目から見てもみんな率先してやってくれているので、少しずつ相手を褒める文化が浸透してきているなと感じますね。

単純に「ありがとう」のきっかけづくりになっているのがいいよね。新人から管理職者まで関係なく、その第一歩にはなっていると思う。

【MNWK版アカデミー賞】は、私たち社員のための制度だからこそ、みんなで盛り上げていきたいし、お互いに相手を尊重する文化が育めることが総務としての願いですね。


みんなで盛り上げていきましょう。
登場社員プロフィール

コーポレート事業 総務職(採用担当)
花岡 みなみ
■入社年月
2022年1月
■プライベートの近況
計画的に貯金をして、念願のハワイ旅行に行ってきました!
■最近の仕事で嬉しかったこと
次の4月に入社する内定者と色々なお話ができたこと。

システム関連事業 ITエンジニア職
H.T
■入社年月
1997年4月
■プライベートの近況
一人で有馬温泉に行ってきました。良い気分転換になりリフレッシュできました。
■最近の仕事で嬉しかったこと
2つの仕事の締め切りがかぶってしまったんですが、頑張って両方とも無事に終わらせることができました。

コーポレート事業 総務職(採用担当)
高野 愛子
■入社年月
2015年4月
■プライベートの近況
子供がポケモンにはまり、ポケモンのイベント三昧な夏を過ごしました!
■最近の仕事で嬉しかったこと
「お話出来て良かった」「相談して良かった」と言って頂けること。

人材事業 人材営業職
T.K
■入社年月
2018年6月
■プライベートの近況
ようやく家にテレビを置きました!(数年間まともに見てないので、おススメの番組を教えてください)
■最近の仕事で嬉しかったこと
やはり新規の成約が決まった時!あとは求職者の方から「紹介いただく案件の質とスピード感がとても良いです」と褒められた時です!